履歴書の学歴は一般的には、高校卒業から記入すると言われています。とはいえ、それは場合によって異なります。
 今回は場合別に、履歴書の学歴はどこから書けばよいのかについてみていきます。

 

ケース別:学歴はどこから書く?

 履歴書を書く場面は、新卒や転職、アルバイト等、様々なケースがあります。学歴をどこから書くのがよいのかはケースのよって異なります。それぞれご説明させていただきます。

【ケース①】転職

 転職の場合、学歴を可能な限りカットして、職歴をアピールしたい方が多いのではないでしょうか。
 転職活動の場では、中学校卒業から記載した方が丁寧ですが、必ずそうする必要はありません。転職回数が多く職歴を強調したい方は、義務教育である小・中学校を省き、高校卒業から記載しても問題ありません。

 中学校卒業後、専門学校に進学した方は、専門学校卒業から記入しましょう。

【ケース②】学生アルバイト

 学生アルバイトの場合、中学校卒業から学歴を記載してください。その理由は、中学校を卒業していることが、義務教育を全て受けてきた証明にもなるため、と考えられています。

 なお、高校在学の人がアルバイトの面接を受ける際は、学歴に「〇〇高等学校在学中」と明記しましょう。同じく、大学生の場合は「〇〇大学〇〇学科在学中」と記載しましょう。
 これは、在学中と書くことで、入る日数・時間が限られるということを採用担当者に伝えることが出来るためです。

【ケース③】新卒

 新卒の場合も中学校卒業から学歴欄を埋めましょう。
 なお、大学生の就活の場合、学歴の大学欄には「〇〇大学〇〇学部卒業見込み」と付け加えてください。”卒業見込み”と記入することで、「卒業したら働ける」という意思表明が出来ます。

 

高校を中退した過去は記入すべき?

 中には、諸事情により高校を卒業せず中退した方もいるでしょう。そのような方は、マイナスイメージにならいよう中退の事実を隠そうとするかもしれません。しかし、履歴書には原則、嘘を書いてはいけません。経歴詐称で訴えられる可能性も否定出来ないためです。

 ですので、中退したことを正直に記入してください。その際は中退した理由を記入しましょう。そうすることで、マイナスに捉えられがちな中退が前向きに捉えてくれる可能性があります。

 例えば以下のように記載しましょう。

「〇〇大学 〇〇学科 中途退学(進路希望変更により退学)」

 

通信制高校卒業の場合

 事情がある方が通学するケースが少なくない通信制高校を卒業している方は、学歴欄に「通信制高校卒業」と書くのを避ける傾向にあります。
 しかし、これも既述の通り嘘をつくのはよくありません。通信制高校を卒業したことをありのままに記入しましょう。
 ただ、この通信制の場合、高校名だけだと分かりません。例えば、「〇〇高等学校 定時制課程普通科卒業」といったように記入をしましょう。

 

終わりに

 「履歴書の学歴は高校卒業から記入でいい」という声が多いですが、正しくは「場合によって異なる」です。これから履歴書を作成する方は、本記事を参考に学歴欄を書いてみてください。