本記事では、「内部監査」と「システム監査」に関連する資格についてご説明させていただきます。

内部監査とは

 みなさんは「内部監査」と聞いて何をイメージされますか?
 内部監査に関わりがない方は「不正や不祥事の摘発」を目的だと思っている方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、実際は違うのです。

 内部監査は、会社の経営目標を達成に導くことを目的としています。内部監査人は、客観的な視点から経営活動の進捗状況を確認します。その内容に基づき、経営陣に対し助言や勧告等の経営活動の支援をするのです。

 欧米等の企業では、内部監査部門が経営幹部への登竜門と位置づけられています。日本においても、そのような企業が少しずつ増えているのです。

内部監査に関する資格

 内部監査の資格に関する資格は以下の2つがあります。

➀CIA(公認内部監査人)

 公認内部監査人を意味するCIAとは、「Certified Internal Auditor」の略称です。CIAは、内部監査人等に指導する役割を担っているIIA(内部監査人協会)からの認定を受けている国際的な資格です。

 CIAは、経営陣に対し助言や勧告を行う内部監査人としての能力や専門性を証明するものとして、重要性が高まっています。某上場企業では、有価証券報告書において、内部監査部門にCIAの保持者が在籍していることや、資格取得に向けて積極的に取り組んでいることを開示しているほどです。

・有価証券報告書とは

 金融商品取引法に基づいて上場会社が年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。

 また、コンプライアンスを担当する部門の求人においても、CIA資格保持者を優遇条件として挙げている企業が多くあります。

受験料

Part1(内部監査の基礎)
⇒IIA個人会員…31,000円⇒IIA個人会員以外…43,000円
⇒学生・教員…24,000円
Part2(内部監査の実務)
⇒IIA個人会員…25,000円
⇒IIA個人会員以外…37,000円
⇒学生・教員…18,000円
Part3(内部監査に関連する知識)
⇒IIA個人会員…25,000円
⇒IIA個人会員以外…37,000円
⇒学生・教員…18,000円

受験資格

■4年生大学の卒業生の方
■大学3、4年生の方
 ■大学院生の方
■大学・大学院の教員の方
■内部監査、監査役監査、公認会計士監査、財務・法務、いずれかにおいて2年以上の実務経験がある方

合格率 35~40% 
主な勉強法

 資格スクールへの通学
※過去問やテキスト等の教材が少ないため独学で合格するためには難易度は高い

→CIA資格の日程確認や、試験の申し込み等に関してはこちらをご覧ください。

 ②CFE(公認不正検査士)

 ACFE(日本公認不正検査士協会)が認定するCFE(Certified Fraud Examiner:公認不正検査士)は不正の防止・発見・抑止の専門家として注目されています。社内の不正撲滅の取り組みについて、CFEはリーダーシップを発揮する存在です。

 そのため、会社の体制構築に貢献出来る素養を備えたエキスパートの証として、経営者や監査人から関心を集めています。
 CFEは以下の4分野に焦点を当て、専門的な知識を習得します。

会計(財務における不正の仕組み)…不正はいかにして実行・隠ぺいされるか
法律(不正の法的要素)…どのような法的側面に留意すべきか
調査(不正調査)…不正疑惑をどう解明するか
犯罪学(不正の防止と抑止)…人はどうして不正を犯すのか、どのようにして防ぐか

受験料

ACFE会員で初回受験の方…27,000円
ACFE法人会員で初回受験の方…21,600円
2回目以降の受験の方…5,400円

試験頻度 年2回
合格率 未発表
主な勉強法

・参考書等を活用した自主勉強
・通信講座の受講

→CFEの資格の日程確認や、試験の申し込み等に関してはこちらをご覧ください。

システム監査とは

 システム監査とは、客観的立場から「信頼性」「安全性」「効率性」の3つの視点から情報システムを検証・評価することです。システム監査人は、その結果を踏まえ改善策の提案をします。

 近年では、情報システムの障害や情報漏えいといった事件等が発生しています。それらを未然に防ぐために、システム監査の重要性は増しているのです。

システム監査に関する資格

 システム監査に関する資格には以下があります。

➀CISA(公認情報システム監査人)

 CISA(公認情報システム監査人)とは、「Certified Information Systems Auditor」の略称であり、アメリカに本部を持つISACA(Information Systems Audit and Control Association)から認定されている資格です。CISAを取得することで、情報システムの監査や情報セキュリティに関わる専門家になれることが期待されます。

 CISAは、筆記試験に合格するだけでは認定がおりません。さらに5年以上の実務経験を有しなければ合格することは出来ないのです。
 実務においては、情報システムに関する監査や内部統制(情報システム部門の管理者、品質管理担当、セキュリティ管理担当等)の経験が必要になります。

受験料

ISACA会員
⇒早期申込…500ドル
⇒最終申込…575ドル
ISACA非会員
⇒早期申込…685ドル
⇒最終申込…760ドル

試験頻度 年3回
合格率 非公開
主な勉強法 問題集やテキストを活用しての独学

 →CISA資格の日程確認や、試験の申し込み等に関してはこちらをご覧ください。

②システム監査技術者

 システム監査技術者とは、コンピュータシステムのセキュリティ・運用・監査等を行う人のことを指します。それらの能力を図るものとして「システム監査技術者」の資格が位置づけられています。

 この資格を取得することで、情報システムを導入する企業内の内部監査人になることが出来ます。また、情報システム開発会社の監査スタッフを務めることも可能です。

受験料 5,100円
試験頻度 年1回
合格率 7.3%
主な勉強法 テキストと問題集を利用した自主勉強

 →「システム監査技術者」資格の日程確認や、試験の申し込み等に関してはこちらをご覧ください。

まとめ

 内部監査やシステム監査に関する資格は以上のようにそれぞれあります。転職を考えている方や自身の能力をより磨きたいという方は、本記事を参考に資格の取得を目指してみてはいがでしょうか。