オシャレに気遣う女性が取り入れているネイル。日常的に取り入れて身だしなみの一環として捉えている方も多いのではないでしょうか。
 但し、ネイルは時と場合によってはそぐわないケースがあります。その1つに挙げられるのが”転職活動時”です。
 面接の際、膝の上に手を置いて座ったり、書類を記入したりする際に面接官は自然と応募者の手に目がいきます。

 その際、応募者はどのようなネイルをしているのがベストなのでしょうか。本記事では「転職活動の面接時に適したネイル」をテーマに話を進めていきたいと思います。

 

ネイルは悪印象を与える可能性がある

 ネイルが施され指先までケアが行き届いている手は、一般的には好印象が抱かれるでしょう。しかし、こと転職活動の面接の場においては、ネイルが悪印象になってしまう可能性があります。

 というのも、転職活動では今後、仕事先になる可能性がある会社へ面接に行きます。ですので、ビジネスシーンの1つとして捉えるべきなのです。
 一般的にネイルはビジネスシーンではそぐいません。身だしなみの一環と捉えていたかずのネイルがマイナスの印象を与えるかもしれないのです。

 

業界によってネイルの印象は異なる

 とはいえ、どのビジネスシーンもネイルがそぐわないとは言い切れません。業界によっては、ビジネスシーンでネイルがよい印象を与えるケースもあります。
 そこで、ビジネスシーンでネイルが「悪印象を与える可能性がある業界」と「好印象を与える業界」に分けて見ていきましょう。

悪印象を与える可能性がある業界

 悪印象を与える可能性がある業界は下記が挙げられます。

【悪印象①】医療業界

 医療業界は、基本的にネイルはNGです。衛生面に気を遣わなければならないため、「オシャレであるかどうか」ではなく「清潔感があるかどうか」を求められるのです。

【悪印象②】接客業

 老若男女問わず人と接する機会がある接客業も、悪印象になる可能性は否定出来ません。
 「幅広い層の人達と関わる」=「様々な価値観を持った人達と関わる」とも言えます。その中にはネイルが好きな人もいれば、不快感を示す人もいるでしょう。不快に感じる人に接客することも想定して、ネイルをNGにしている企業は少なくありません。

【悪印象③】飲食業

 飲食業は、人の口に入る食品を扱う業界です。「清潔」と「安全」が重視されます。
 ネイルは清潔感と安全性が欠けている印象を与える可能性があります。そのため、飲食業の会社にネイルをして面接に行くのは避けた方が無難です。

好印象を与える業界

 他方、アパレルや美容業界等は転職面接の際に、ネイルを問題としない会社が多いです。
 アパレル・美容は華やかな業界なだけに、面接の際に応募者がオシャレであるかどうかをチェックしている可能性もあります。
 どのようなネイルをしているかをチェックポイントの1つに数えているかもしれません。

 とはいえ、華美すぎるデザインはNGです。あくまでもビジネスシーンの相応しい「誰から見ても受け入れられるデザイン」にしましょう。

 

誰からも受け入れられるネイル

 では、「誰からも受け入れられるデザイン」とはどのようなものなのでしょうか。以下のようなネイルが挙げられます。

【受け入れられる①】色

 色はクリアネイル(透明)か、肌に馴染みやすい薄ピンク・ベージュ等のヌーディーカラの単色が受け入れられやすい傾向にあります。
 ラメやスパンコール等の光沢のあるアイテムを施したネイルや、複数色によるグラデーション、マーブル、フレンチ等のデザインは好みが分かれるので避けた方がベターです。

【受け入れられる②】質感

質感は華美すぎないツヤがあるものがよいです。光沢の強いものやマットすぎる質感は好き嫌いが分かれるので避けましょう。

【受け入れられる③】長さ

 長さは指先から2~3ミリ程度までで、爪先はラウンド型ネイルが好ましいです。
 対して、指先から5ミリ以上出ている長さのものはNGです。また、爪先が尖っているポイント型や、先端が四角くカットされたスクエア型は好ましくありません。

 

サロンでオフする時間がない場合の対処法

 ネイル好きな方で、「急な面接が入ってサロンでジェルネイルをオフする時間がなくて困った」という経験をした方もいるのではないでしょうか。その場合は次の3つの対処法があるので試してみてください。

【対処法①】ジェルリムーバーで落とす

 まずは、ジェルリムーバーでネイルを落とす方法です。自分で剥がすことに慣れていない方は、無理に剥がして爪の層が薄くならないように気をつけましょう。
 ドラッグストアには初心者用のリムーバーキッドが販売されています。それを利用して剥がすのもよいでしょう。

【対処法②】ベージュ系のマニキュアを上から塗る

 自力でネイルを落とすことが難しい場合は、肌に馴染みやすいベージュ系のマニキュアを上から塗りましょう。マニキュアは手持ちのものや、100円ショップで売っているもので構いません。2度塗りすることオススメです。
 上から塗ったマニキュアを落とす際は、ノンアセトンのリムーバー(除光液)を使いましょう。

【対処法③】剥がせるカモフラネイルを塗る

 塗った後でも剥がせる、カモフラネイルやジェルネイルコンシーラーでもネイルを隠すことが出来ます。
 それらは、マニキュアのようにネイルの上から塗るだけなので簡単です。落とし方も、ぬるま湯につけるだけなので簡易的です。お湯で落ちなかったらノンアセトンのリムーバーで落としましょう。

 

爪の手入れも大切

 ネイルが悪印象になる可能性がある業界でも、爪の手入れをした方が清潔感を演出出来ます。
 というのも、面接では面接官に書類を渡す等の際に爪を見られる可能性があります。そういった際に備えて爪をキレイに保っておくことは、好印象に繋がります。

 具体的には、爪を指先と同じ、あるいはそれより短い長さに切ったり、汚れは取り除いたり等のケアが挙げられます。
 すると、ネイルをしなくてもキレイで清潔感のある爪にすることが可能です。

 プラスアルファで、爪磨きで爪の表面を手入れすると、まるでマニキュアを塗ったようなツヤ感を演出することが可能なのでオススメです。
 また、透明なマニキュアで艶出しするのも一手です。透明なマニキュアは一見マニキュアを塗っているようには見えません。にも関わらず、清潔感のある爪を演出することが出来ます。

 

転職後、ネイルがOKかどうかを確認する方法

 ネイル好きな方は、入社してからネイルを楽しめるかどうか気になるでしょう。求人情報に「ネイルOK」と明記されていてもある程度の制限をされるのではないか、とモヤモヤしながら面接を受ける方もいるのではないでしょうか。

 実は、応募する会社の「ネイルが許されるかどうか」「どこまでのネイルが許容範囲か」を確認する手段があります。
 それは、面接で会社に訪れた際に、女性社員の手元をチェックするという方法です。この方法により「ネイルが許される職場かどうか」「どの程度のデザインまでならOKか」等の情報を得られます。

 転職後にネイルを楽しみたい方は、ぜひこのチェック方法を実践してみてください。

 

終わりに

 せっかくよい面接ができても、ネイルひとつがトリガーになって不採用になる可能性は否定出来ません。
 それを避けるためにも、本記事で紹介した部分に留意して面接に臨みましょう。