売り手市場になっている現在、応募者側が企業を選ぶという風潮が強くなっています。そのため、求人募集をしても応募か来ない、というお悩みを抱えた採用担当者は少なくないのではないでしょうか。
そのような方に向けて、4つの求人方法のアイデアをお伝えします。自社に合った求人方法を選択してみてください。
【アイデア①】ユニークな求人で興味を引く
まずは求人を見てもらえないからには始まりません。ですので、ユニークな採用方法で求職者の興味を引くのも一手です。
例えば、以下の求人方法が挙げられます。
(ユニーク①)エゴサーチ採用
エゴサーチ採用とは、グーグルの検索結果を利用した選考のことをいいます。
求職者は自身の名前やブログ、作品名等、自身のことがよく分かる検索ワードをチョイスして応募します。そのワードの検索結果がエントリーシート代わりになるため、簡単に応募を出来るのが特徴です。
エゴサーチ採用は、普段の活動の結果が検索結果に表れるため、応募者のありのままの姿が見られると考えられています。普段からウェブで情報発信をしている応募者に対して利用される求人方法です。
(ユニーク②)ワンクリック採用
ワンクリック採用とは、応募者のウェブ上での活動を見て選考を行う求人方法のことをいいます。エゴサーチ採用とは異なり、ワンクリック採用ではSNS等のプラットフォームに載っている活動を見て判断します。
ディレクターはフェイスブック、エンジニアはgithub(ギットハブ)、デザイナーはfrickr(フリッカー)といったように、職種と親和性の高いプラットフォームを活用するのが特徴です。
(ユニーク③)オピニオンリーダー選考
オピニオンリーダー選考とは、企業のフェイスブックぺージのディスカッションボードに、オピニオンリーダー(集団で何かを決める際に大きな影響を及ぼす人物)としての経験を自己PRと共に投稿してもらい、それを基に行う採用活動のことをいいます。
自身の考えと発信力を持っている方を採用したい場合に、オピニオンリーダー選考は有効でしょう。
こちらの企業で、実際にオピニオンリーダー選考が実施されています。
(ユニーク④)オフィス冒険選考型採用
オフィス冒険型選考採用とは、オフィス全体を使った宝探しを実施して、応募者の様子を見る採用方法のことをいいます。履歴書等の書類からは見えない、応募者の素の部分を引き出すことを狙いで、オフィス冒険選考型採用は行われます。
こちらの企業で、実際にオフィス冒険選考型採用が実施されています。
(ユニーク⑤)複業採用
複業採用とは、複数の仕事を認める採用活動のことをいいます。応募者にとっては、本業をしながら興味のある仕事に取り組めるメリットがあります。一方、企業側も従業員を通して異なる業種からの新しい知見を得られますという利点があります。
複業採用は、応募者と企業の両者がWin-Winになれるのです。
(ユニーク⑥)いちゲー採用
いちゲー採用とは、ゲームのテクニックを見て判断する採用活動のことをいいます。一見、求人とは合理性が合わないように見えますが、ゲームには突破口を見出すための発想力や、困難を乗り越えるための問題解決力が欠かせません。そのような能力があるかどうかを、ゲームを通して見る狙いが、いちゲー採用にはあるのです。
(ユニーク⑦)不採用採用
不採用採用とは、他社で不採用になった経験を持つ方を採用する選考方法のことをいいます。
一発合格をした人より不採用採用で選ばれた人の方が、会社への貢献度が高い傾向にあります。それは、不採用の経験を持つ人の方が、一度失敗した経験を乗り越えるために努力するためと考えられています。
(ユニーク⑧)エイプリル採用
エイプリル採用とは、応募者に嘘の履歴書を作成してもらい、その内容の面白さを採用の判断基準にする選考方法のことをいいます。面白い嘘をつくためには創意工夫が必要不可欠です。
エイプリル採用は、応募者が創意工夫をする能力があるかどうかを見るために採られる求人方法です。
(ユニーク⑨)第0新卒採用
第0新卒採用とは、学歴や国籍、年齢を問わず、広く人材を募集する採用方法のことをいいます。
広く募集をかけて、よりポテンシャルが高く多様性のある人材を獲得するのが、第0新卒採用の主な目的です。
(ユニーク⑩)チャレンジ経験採用
チャレンジ経験採用とは、過去の経験した内容がチャレンジ精神に溢れているかどうかを見る選考方法のことをいいます。
チャレンジ経験採用は、チャレンジ精神のある人材を採用したい際に有効な求人方法と言えるでしょう。
【アイデア】応募数を飛躍的に伸ばす求人方法
次いで、応募数を飛躍的に伸ばす求人方法をお伝えいたします。
(増やす①)リスティング広告
リスティング広告とは、グーグルとヤフーが提供しているインターネット広告サービスのことをいいます。
ネットで何かを調べた際、一番上に広告が表示されているのを見たことがある方は多いのではないでしょうか。それがリスティング広告です。
現在、ネット上で求人を探す人が60%を越えていると言われています。リスティング広告は、費用はかかりますが、飛躍的に応募数を増やす手段になっています。
(増やす②)インディード広告
リスティング広告で十分な応募数が得られない場合は、インディード広告がオススメです。
インディードとは、月間利用者が1,000万人を超える大手求人サイトです。インディードは多くの求人関連キーワードで上位表示に成功しています。
ですので、インディード広告を利用すると、応募数の増加が期待出来ます。
【アイデア③】費用を抑えた求人方法
出来る限り費用を抑えて採用活動を行いたい会社は少なくないのではないでしょうか。そこで、お金をかけない求人方法についてお伝えいたします。
(お金かけない①)採用ホームぺージ
採用ホームぺージとは、採用情報のみを掲載した採用特化型のホームぺージのことを指します。採用ホームぺージは10万円以下で作成可能です。
ホームぺージ内に掲載されている会社の理念や仕事内容等に目を通し、納得した上で応募してくる方が多いので、質の高い応募者が多く集まり採用率も高まります。
(お金かけない②)張り紙
店舗を運営している場合は、店頭等に張り紙を貼るのも効果的です。応募数は、インターネットを利用した求人よりは少ないですが、店舗をチェックした上で応募をしてくるので、意識の高い応募者が多い傾向にあります。
そのため、応募数に対して、採用に繋がる確率は高いです。
(お金かけない③)ハローワーク
ハローワークは無料で求人を掲載出来ます。
高齢の方からの応募が多い傾向にあるのが、ハローワークの特徴です。特に、50~60代をターゲットにした警備員の求人は、ハローワークでは人気という声を聞きます。
職種によりますが、ターゲットが50~60代の求人の場合は、ハローワークを利用すると効果的かもしれません。
(お金かけない④)SNS
ツイッターやインスタグラム等、SNSで求人を行うのも一手です。会社の公式アカウントのフォロワーが多い場合、この方法は特に効果的でしょう。
【アイデア④】いい人材を見つける求人方法
応募数ではなく人材重視で応募をしたい場合は、次の方法を利用するとよいでしょう。
(いい人材①)業種特化型求人サイト
現在、美容業界に強い「リジョブ」や、タクシー業界を専門にする「タクシーハローワーク」等、様々な業種特化型の求人サイトが存在します。
業種特化型求人サイトは、特定の業種の求人が集約されているため、その業種で検討している求職者が多く集まります。
そのため、相対的にいい人材からの応募が来る可能性があるのです。
(いい人材②)フェイスブックを活用した交流会
現在、フェイスブックを活用したビジネスマン同士の交流会が、多く開催されています。その交流会では、ビジネスのスキルアップを目指す人が多く参加しています。そのため、向上心のある人材を見つけやすいのが特徴です。
また、交流会に参加している人は人脈が広いため、知り合いを紹介してもらえる可能性もあります。ですので、交流会を皮切りに、人脈を広げてよい人材を見つけるのも一手でしょう。
まとめ
求人方法のアイデアは大きく分けて「ユニークな方法で興味を引く求人」「応募数を飛躍的に伸ばす求人」「お金をかけない求人」「いい人材を見つける」の4つに分けられます。
会社によってマッチする求人方法は異なります。ぜひ本記事を参考に、マッチする求人を実践してみてください。