本記事では、税理士事務所の面接対策になるような内容をお伝えいたします。

 

税理士事務所の面接でよくされる質問

 まずは、税理士事務所の面接でよくされる質問を把握しておきましょう。事前に把握しておくことで対策が可能になります。

 税理士事務所の面接では以下のような質問をされます。

【質問①】転職理由

 まず、転職理由を聞かれるケースが多いです。その際、待遇に対する不満や人間関係等、マイナスな理由を述べるのは避けましょう。
 そのようなマイナスな理由を述べると、「うちの事務所に入っても長続きしなそう」と思われ、不採用になる可能性があるためです。

 転職理由は、税理士事務所の仕事に魅力を感じたことを中心に話しましょう。

【質問②】志望動機

 志望動機を話す際は、その税理士事務所を志望する理由を話すのがポイントです。そのために、面接を受ける税理士事務所について事前に調べておきましょう。
 ホームページ等で、得意分野やクライアントの傾向等、その事務所の特徴について調べておくとよいでしょう。

【質問③】税理士試験の状況

 税理士試験の進行状況は、必ずと言っていいほど聞かれます。取得した科目や現在勉強中の科目等を端的に答えられるようにしておきましょう。

【質問➃】他の事務所も受けているかどうか

 他の税理士事務所を受けているかどうかを聞かれることがあります。

 応募者にどのような事務所を受けているのかを共有してもらうことで、面接官はどういう仕事をしたいのかを把握する狙いがあるのかもしれません。

【質問⑤】何か質問はあるかどうか

 面接の最後によく聞かれる質問として、「何か質問はありますか?」と逆質問をされるケースが多いです。「特にありません」と答えると、志望度が低いと思われる可能性があるので、必ず質問をしてください。

 逆質問ですべき内容については次項でご説明いたします。

 

逆質問

 逆質問すべき内容は以下の5つが挙げられます。

【逆質問①】入社後の業務

 入社後、どのような業務を遂行するのか具体的に聞いてみましょう。すると、入社後のイメージがしやすくなります。それだけでなく、面接担当者に意欲をアピールすることが出来ます。

【逆質問②】会社の理念や取り組み

 税理士事務所によって理念や取り組み方は大きく異なります。それらのついての逆質問をしていくと、意欲のアピールに繋がるのでぜひ聞いてみましょう。

【逆質問③】勉強しておいた方がよい内容

 税理士事務所での勤務が未経験の方は、簿記や経理についての知識が必要です。また、経験者であれば、さらに踏み込んだ内容の学習を要します。
 入社するまでに勉強をしておいた方がよい内容を聞いて面接官にアピールをしましょう。

【逆質問➃】大変なこと

 税理士事務所では、毎月の決算書や年末調整、確定申告等の時期は繁忙期になるため、残業は避けられません。
 そのため、事務所の業務で何が大変なのかを聞いてみるとよいでしょう。すると、面接官は、応募者のことを「覚悟がある人」「税理士事務所の仕事に理解がある人」と思うかもしれません。そのようになれば、採用に少しでも近づくでしょう。

 

よくある疑問

 こここからは税理士事務所の面接を受ける際によくある疑問についてお伝えいたします。

服装

 一般的に、税理士事務所はスーツでの勤務になります。ですので、面接に行く際もスーツを着用しましょう。
 スーツは、派手な色や柄物が避け、黒や紺の無地がベターです。

筆記試験

 税理士事務所は税務に関する知識が必要になるため、面接時に筆記試験があるのではないか考える方は多いのではないでしょうか。

 大方の予想通り、税務に関する筆記試験を実施している税理士事務所もあります。とはいえ、事務所によって試験の内容は異なります。主に以下のような試験内容になります。

・性格診断

・SPI

・ひたすら足し算をしていく問題

・簿記の仕訳問題

・取引が表で与えられて、勘定科目の残高内訳を求めるような実務的な問題

・法人税の事例問題

・英作文

 いずれも30分~1時間程度を要する試験です。また、事前に電卓持参を指示された場合は、簡単な簿記に関する試験があるかもしれません。

呼び方

 企業の場合は「御社」と呼びますが、税理士事務所は何て呼べばよいのでしょうか。
 企業の面接を受ける場合は、御社で構いません。正式には「御事務所」と呼びますが、面接での会話においては不自然です。ですので、「御社」でOKです。