経理職への就職・転職活動の際、どのような志望動機にするべきなのか迷う方はいるのではないでしょうか。
 本記事では、経理への就職・転職を検討している方へ、志望動機を書くうえでのポイントから例文までをご紹介したいと思います。

 

経理職の求められる能力

 志望動機を書くうえでのポイントを知るためには、まず経理職に求められる能力を把握する必要があります。
 経理の主な仕事内容は、日々の活動取引を記録した「伝票」や「帳簿」の書類を集計することです。

→経理の仕事内容について詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。

 そのことから、経理には以下の能力が求められます。

①忍耐力

 経理は、日々同じルーティンワークをこなすことが多い職種です。よって飽きずに集中して業務をこなす「忍耐力」が必要になります。

 また、細かいミスをしないことが当然とされる等、仕事に対して求められるハードルが高い傾向にあります。そのため、業務自体の評価が得られづらい職種でもあるのです。

 このことから、忍耐強くコツコツ業務をこなすことも求められます。

②正確さ

 細かい数字を扱う経理はミスが許されません。数字を一桁間違えただけでも問題になりかねません。そのため、経理には「正確さ」が求められます。

③スピード感

 経理職は一見、自分のペースに合わせて仕事に取り組めるように見えます。しかし実際は、支払いに間に合うように請求処理を行う等、時間に追われる業務が数多くあります。

 ですので、「スピード感」を持って仕事に取り組むことが大切なのです。

 これら①~③に留意したうえで、次にお伝えするポイントを押さえて志望動機を考えていきましょう。

 

「何に挑戦したいか」を明確に伝える

 志望動機を伝える際、「何に挑戦したいのか」を明確に伝えることが大切です。
 具体的に、下記の3ステップを踏んで伝えるとよいです。

1.前職で手掛けたこと

2.経理としてステップアップしたいけれど、前職では叶えられなかったこと

3.それが応募先企業では叶えられると思った

 

経験者の志望動機の書き方

 それでは、以上のことを踏まえながら、応募者の状況に合わせた志望動機をみていきましょう。

新卒の場合

 新卒の場合は、実務経験がない方がほとんどです。
 学校で学んだことが会社でどのように活かすことが出来、どのような戦力になれるのかを明確にしてみましょう。

 簿記の知識がある方は、そのことも積極的にアピールしましょう。

・志望動機例

 大学で経営学を学んだ中で、会社の動きを数字で表す経理職は大変やりがいのある仕事だと感じました。経営戦略に欠かせないデータを積み上げていく仕事とも言え、営業職とは違う角度から販売業績を上げることに貢献が出来ると信じております。取得した簿記の資格を基礎とし、日々の実務で実践力を身に付け、いずれは経営に良き提案が出来る人材となれるよう努力してまいります。

引用元:https://docoic.com/6188#i-3

 未経験者の場合

 未経験の方は、経理職を志望するようになった経緯や、今までに経験したことを具体的に述べましょう。
 また、日商簿記等の経理に関係がある資格を取得している、もしくは、資格取得予定の方等は、そのことも積極的にアピールしましょう。

→経理関連の資格についてはこちらで詳しく説明をしています。

 さらに、協力し円滑に業務を行うことが出来るコミュニケーション能力に自信がある方は、その点もアピールするとよいでしょう。

→自身が持っているスキルについて把握をしたい方は、こちらの記事で詳しく説明をしています。

・志望動機例

 前職は営業職ですが、所属する課の売上管理業務も任されておりました。ただ注文をとってくるだけでなく、課全体のお金の流れや会社の経営状況を把握する経理処理の重要性を実感し、数字を正確に理解出来るようになりたいと日商簿記2級の資格を取得しました。御社の求人にて経理職で重要視されている「調整力」については、営業職で身に付けたコミュニケーション能力や交渉力を活かして関係各部署の調整をスムーズにし、経理の基盤を強化することで御社の経営面に貢献できると考え志望しました。

引用元:https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/shibodoki/job16

 

未経験でフリーターの場合

 未経験でフリーターの場合は、アルバイトで責任あるポジションを任された経験等を伝えましょう。
 もし、そのような経験がないようであれば、フリーター生活を送る中で見えてきた「将来のビジョン」を伝えてみてください。

職業訓練校に通うのも一手

 未経験の方は、職業訓練校に通って、経理についての知識をつけるのも一手です。
 職業訓練校とは、求職中の方が次の仕事を早く見つけられるように、様々な訓練を通して就職をサポートする講座のことをいいます。

 経理職に就くために職業訓練校に通った経緯は、アピールにつながる内容になるでしょう。

 経験者の場合

 経理経験者の場合は、次の2点にふれながら志望動機を伝えましょう。

①どのように貢献出来るか

 企業が経理経験者に求めているのは“即戦力”です。よって、具体的なアピールが必要になります。前職での実務経験とスキルを活かして、応募企業にどのように貢献出来るか等を伝えましょう。

 ②“なぜこの会社なのか”を経験者視点で明確にする

 “なぜこの会社なのか”を、経験者の視点で明確にしましょう。例えば、「前の会社では出来なかったことが出来そうだと思いました」等のように、理由も必ず説明しましょう。

 この2点を参考に、以下の志望動機例をみましょう。

・志望動機例

 前職では主に伝票作成や仕分け入力などの業務に携わってきました。経理部門の人数が多かったことから業務は限られていて、次第にもっと幅広く経理業務に携わりたい、将来的には経営に良き提案ができるような人材になりたいと強く希望するようになりました。その後、簿記1級取得を目指して勉強をすすめ、この度取得することができました。少数精鋭の貴社で幅広く経理業務に従事し、経理部門の柱となって会社全体を支えられる人材になれるよう努力してまいります。

引用元:https://docoic.com/6188#i-5

 

業種・業界別の志望動機

 ここからは、業種ごとに経理の業務内容の特徴についてご紹介します。応募する業種等が、次に述べるものに該当するようであれば併せてご覧ください。

病院

 病院での経理職は、医療事務と兼任して行うことが少なくありません。

 経理経験者は、今までの経験が、医療事務にどう活かせるのかを具体的に挙げると説得力がグッと増します。

 対して、未経験者は医療事務に対しての学習意欲を伝えるとよいでしょう。

・志望動機例

 以前の職場では経理事務を専らにさせていただいておりましたが、以前より医療事務としての就職を考えており、加えて更なるスキルアップをと思い、応募させていただいた次第です。貴院での医療事務の資格講座も修了しておりますので、即戦力としてお役立ち出来るものと思います

引用元:https://xn--3kq3x32fpa20c083dj9ij8c98jj65a.com/

 税理士事務所

 税理士事務所への転職を考えている方は、

・なぜ税理士事務所の転職したいのか
・なぜたくさんの事務所の中からこの事務所を選んだのか

に留意しながら志望動機を考えるとよいでしょう。

・志望動機例

 現職の経理を経験する中で、数字を扱う責任の重要性を実感すると共に、より広く税務に携わっていきたいと考えるようになりました。自身のスキルアップのために、簿記1級の取得を目指しており、勉強を進めている中で税理士事務所で働きたいという思いは、より強くなりました。
 貴事務所を志望した理由は、お客様に満足していただく姿勢に感銘を受けたためです。貴事務所が目標として掲げている、企業の「資金繰り改善」「財務体質強化」「金融機関との交渉」などにも積極的に関わっていきたいと考えています。

大企業

 大企業の場合は、経理の中でも職務担当が細かく枝分かれしています。ですから、応募する企業の業務内容を確認した方がよいでしょう。
 企業規模による業務内容の違いは、こちらの記事「経理の仕事内容は企業規模や業種によって異なる」で詳しく説明をしているので併せてご覧ください。

 

まとめ

 経理への転職を検討している方は経理経験者や未経験者等、経歴は様々でしょう。
 そこで、志望動機を書く際に大切なことは、自身の経歴等に合わせて志望動機を伝えることです。
 今回、ご紹介した内容を基に、自身の状況把握や企業のリサーチをして、ぜひ経理への就職・転職活動にお役立てください。